お風呂などの水回りを中心に使われている、家庭用ナノバブル発生装置。「ナノバブル」や「ウルトラファインバブル」など、バブルの名前がいくつかありますが、何が違うのでしょうか。
今回は、ナノバブルの種類についてご紹介します。
「ナノバブル」とは、1μm以下の微細な泡のことを指します。微細な泡によって汚れを吸着する効果が認められています。
ナノバブル水による洗浄効果が認められて、公衆トイレや高速道路など公共施設でも使用され始めています。
泡のサイズによって、バブルの呼び名が変わります。
100μm未満の泡を「ファインバブル」と呼び、ファインバブルの中でも1μm~100μmの泡を「マイクロバブル」、1μm未満の泡を「ウルトラファインバブル」と分類しています。
「ナノバブル」とは1μm未満の泡のことであり、「ウルトラファインバブル」の旧名称です。
「ファインバブル=マイクロバブル(1μm~100μm)+ウルトラファインバブル・ナノバブル(1μm未満)」ということになります。
似たような泡の名前には、「マイクロナノバブル」もあります。マイクロナノバブルとは、マイクロバブルとナノバブルの境界程度の大きさの泡を指していますが、大きさの明確な定義はありません。
私たちが日常生活で目にする泡は、ミリバブル・非ファインバブルと呼ばれ、100μm以上のバブルのこと。ミリバブル・非ファインバブルは、浮上して水面までたどり着くと破裂します。
しかし、100μm未満のマイクロバブルは現象が異なり、バブルが浮上するスピードがとてもゆっくりで、浮上していくうちに収縮して消滅してしまいます。
一方、ウルトラファインバブル・ナノバブルは、浮上せずに水に溶け込む性質があります。そのため、刺激が少ない密閉された容器に入れると、数カ月以上バブルが水の中を漂っている場合もあります。
ミリバブル・非ファインバブルは、目視が可能で、浮上する速度が速いのが特徴です。マイクロバブルも目視が可能で、水が白濁して見えます。
しかし、ウルトラファインバブル・ナノバブルは、無色透明で目視が不可能。分子が不規則に動くブラウン運動の影響を受けて、長時間水の中に漂います。
マイクロバブルは、1990年代に発見された比較的新しい技術です。最初は、カキの養殖で赤潮の影響を減らすために開発。
その後、2000年代に「ナノバブル」が発見されて、マスコミの注目も集めるようになりました。しかし、ナノバブルは目視ができないため、効果の検証が難しくて根拠がないまま売り出された商品もありました。
現在は、計測機器や技術の進歩により、ナノバブルのサイズや個数を計測できるまでになっています。
現在は、「ナノバブル」「マイクロナノバブル」という表現は避けられています。
なぜなら、欧米では「ナノ」という表現に、研究段階ですが人体へ影響を与えると言われているナノリスクのイメージを持つ場合があるためです。
さらに、ISO(国際標準化機構)が定めるナノテクノロジーの定義と、泡のサイズが合わないことも理由のひとつです。
「ナノバブル」は、使われなくなった表現ですが、商標登録がされていて、記載され続けている商品もあるでしょう。また、会社ごとに定義をして名乗っている場合もあります。
そのため、自分でバブルの大きさや発生量を調べることをおすすめします。
私は、お肌や髪の毛などの美容のために、家庭用ナノバブル発生装置に興味があるわ。でも、せっかく買っても効果の薄い商品だったら悲しいな…。
価値のある買い物にするために、自分でバブルの大きさや発生量を比較・検討しなくちゃ!
![]() 元栓タイプで 家族とお家のキレイ家全体の ナノバブル化 そして家計を徹底的に守る |
![]() 浴槽タイプで 家族みんなのお肌や浴室の ナノバブル化 頭皮のキレイを保つ |
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こんな ご家族に おすすめ |
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ナノバブルの 範囲 |
自宅すべて (水道管や屋外も含む) |
お風呂全体 | 洗濯機・トイレ・キッチンなど選択した範囲 |
導入費用 | 30万円前後 |
20~30万円 |
蛇口1つにつき 1~3万円 |
導入方法 | 業者の施工(3時間程度) | 業者の施工(5日程度) | 自分で設置(30分程度) |
メンテナンス | 不要 | ノズルのお手入れ/ 循環洗浄 |
不要 (3~5年程度で交換推奨) |
懸念点 | 環境・商品によっては水圧が弱まる場合がある | ミスト水流は別途シャワーヘッドの購入が必要 | 蛇口の水圧によっては使用できない |
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